
企業トップからのパワハラやセクハラは、耐えがたいものがありますよね?
何というか生贄的なポジションになると、一生イジメられる権利を獲得できますから、転職するしかありません。
他の社員達からの「犠牲になってくれてありがとう」的な目線もイタいから私は退職を選びましたけどね。
目次
よく言えばアットホームな皆仲の良い家族のような職場
私は少人数の会社で働いていた37歳女事務員です。
うつ病になる前は、小さな会社で事務員として精一杯頑張る毎日。
田舎から都会に出てきたばかりで右も左もわからない状況でしたが、周りの人の暖かいサポートもありなんとか一人前になるべく無我夢中で働いていました。
人数が10人程の小さな会社で事務員は私一人しかいません。
総務・経理・労務の全てをこなさなければならず毎日忙しかったのですが、自分は商業科出身なこともありその分野では自信もある。出来ないのは自分のプライドが許さないし、自分が頑張れば仕事は上手く回っていました。
自分がいることで、仕事が滞りなく支えている状態が嬉しく自分の価値を感じることが出来ました。
その頃は自分が無理をすることも、自分の時間を犠牲にすることも全く苦に思わいませんでしたね。
アフター5も、社長が毎日のように開催する飲み会に社員は基本参加することになっていて私もよく飲みまくっていました。
よく言えば、アットホームな皆仲の良い家族のような職場でしたね。
うつ病になったキッカケは事務処理上のミスが原因
私がうつ病になったきっかけは、ひとつの小さなミスから社長の機嫌を損ねてしまったことでした。
休憩する時間もないくらい忙しい日々の中で、提出する書類の中に不備があったのです。
事務員一人体制ではダブルチェックをすることも出来ず、複雑な書類は時間をおいて自分で再チェックをするようにしていました。
でもどうしても時間がなく、チェックをせずにそのまま提出したことで起こったミスでした。それからというもの、朝出社してから退社するまで社長からのパワハラが始まってしまいました。
全ての作業を「急げ!」とせかされ続ける毎日。焦ったうえで発生したミスに対して、職場内全員の前での激しい叱責も行われました。
勤務時間以外でも社長からのメールは止まることなく、夜でも休日でも返信できなければ自分の存在を否定される酷い言葉を投げかけられるようになりました。
同僚たちも同情はしてくれますが、小さな会社です。ワンマン社長に自分たちもどうなるか分かりませんし、嫌われたら終わりです。
優しい言葉をかけてはくれますが、決して助け船を出してくれる勇敢な社員はおらず、社長に進言してくれることもありませんでした。
私はどんどん社内で孤立し、体調を崩していきます。心の余裕もなくなって、ついには電車にも乗れなくなってしまいました。
うつ病で休職したいが引継ぎが終わるまで辞められず
電車に乗れなくなった時点で私は、限界を感じて心療内科に向かいました。
社長からの仕打ちは自分で思ってた以上に私の体にダメージを与えていて、診断結果はうつ病。今すぐ休職するよう指示が出ました。
しかし、私は一刻も早くこの職場を離れてしまいたかったので、休職ではなく退職しようと心に決めました。
後々の金銭的な問題や保障の事を考えると、休職して出来うる限り出社せずにお給料をもらい続けることが賢い選択だと理解はしていたんです。
でも、それがどうしてもできなかったんですよね。
まずは社長に退職の意思を相談し認めてもらえました。しかし、辞める条件を出され引き継ぎが終わるまでは職場に来るように言われました。
医者の診断は即休職だったのですが、私は後腐れなく退職するためにその提案を飲むことにしました。それからは、後任者を選び指導し、引き継ぎを終わらせるのに半年の月日を要しました。
その半年の間にハローワークの求人広告を検索したり転職活動。リクナビNEXTに登録するなど様々な活動をしました。
数回面接にも足を運び、場数も踏み少しずつ自分に自信もついてきたのですが、面接時、現職を辞める理由を正直に「うつ病」と告白して採用してくれる会社はありませんでしたね。
少しくじけそうになりましたが、なんだかんだでもうすぐこの会社ともおさらばできるハイテンションも重なり、書類選考で落ちても、面接で落ちても、コツコツと色々なところに履歴書を送り続けました。
久々に会う友人に面接をセッティングしてもらい即採用
退職して失業保険をもらいつつも、転職先は未だに決まっておらず焦りはじめていたころ、学生時代の友人と話す機会がありました。正直そんな余裕はないと一度は断ったのですが、どうしてもということで友人と会いました。
お互いの近況を報告しあい、私はためらいながらも「うつ病」になったこと、退職を余儀なくされたこと、転職中であることを話しました。
そこで友人から出た言葉は、彼女の勤務先が事務員の求人募集をかけている情報でした。
辛い転職活動を終わらせるため、1秒でも早くその話にホイホイと乗ってしまいたかった。
でも、彼女の知り合いに迷惑をかけてしまうと友人の顔にも泥をぬってしまうと、私が躊躇している目の前で友人は電話を掛け面接を取り決めてしまったのです。
なんて行動の早さなんだと驚きつつも、これが縁なのかもしれないと考えました。そして、なんとトントン拍子に就職が決まってしまうのです。
もちろん先方は私の病気のことや退職の理由なども承知済みです。不採用の山を経験してきた自分にとってはまさに天からの恵みでした。
そうして、私は新たな職場で働き始めました。職種は同じ事務員ですが、社内の人数も多く、個人に適度な仕事量が割り振られています。
パワハラやセクハラ案件専用の相談室もあり、社員に対する手厚いサポートを感じることが出来るようになりましたね。
うつ病の症状も次第に改善しつつあり、やはり精神的な病は環境によるものなのだと再認識しました。一時はどん底に落ちてしまった私の人生ですが、思いきって転職活動して本当に良かったです。
社長の暴言で充実した毎日が崩れうつ病になったOL
最後に要点を纏めておきますので、参考にしてください。
[box05 title=”要点まとめ”]- 小さな会社で事務員は独りだけだったが充実した毎日
- 事務処理上のミスがキッカケで社長から職場イジメを受ける
- うつ病で休職が必要だったが引継ぎが必要な6か月間辞められず
- 転職活動を行ったが、うつ病と分かった瞬間落とされまくった
- 友人のコネで現在の職場に転職でき充実した毎日を送っている
トップである社長からの叱責は、耐えがたいものがありますね。私も経験があるから痛いほど分かります。
辛い時は独りで溜め込まず、誰かに話して解消してみませんか?
ふとしたキッカケで友達の輪が広がって、転職に役立つこともありますよ。世間はあなたが思っているほど冷たいものではありませんよ。